サブロクのレストア工程(ステップ流)

ステップのサブロク再生は、代表の水田が入手したクルマの状態を、「サブロク先生」こと弊社の岡田が確認するところから始まります。

まずはステップに運ばれて来たサブロクを、岡田が分解します。
エンジン、ブレーキ、ボディ、そして配線やスイッチ類まで、一点一点丹念に確認し、交換が必要なパーツは取り替えていきます。
型が古いサブロクは、年式が違うパーツやネジが取り付けられているケースも多いため、一点一点確認し、純正のパーツに取り替えていきます。(初期型など1965以前に製造されたものは、使用されていたネジのピッチが異なるため、さらに細かい検証が必要となります。)

スバルサブロク本来の走りを蘇らせるために、
特にステップが注力するのが、エンジンとボディ

エンジン

エンジンは、岡田が丹念にオーバーホールを施します。損傷が激しくて修復が困難な場合は、ピストンなどの金属パーツは程度の良い純正パーツに取り替え、ゴム類は新品に取り替えます。社外品パーツも多く出回っているサブロクですが、ステップでは、当時の工業製品に宿った職人の魂を大切にしたいとの想いから、可能な限り当時製造されたパーツで復元していきます。

スバル360 ピストン
スバル360 エンジンパーツ

ボディ

ボディは、腐食や損傷があれば、その都度、丹念に錆を落とし、鉄板を継ぎ足して修復。アームとの接合部分などテンションがかかる強度が必要な箇所は、乗り味への影響も大きいためしっかり補強します。

スバル360 ボディ補強
スバル360 ボディ補強

「サブロク先生」こと弊社の岡田が愛情を込めて復元した当時のパーツが組み合わされ、ゆっくりとサブロクが再生していきます。

サブロク先生
サブロクドラムブレーキ
ドラムブレーキは、真円がしっかりと出ているか確認し、歪みが生じていれば削って修復します。
サブロクケーブル類
ケーブル類は、内部がさびていることが多いため、必ず洗浄します。一本一本、オイルで中の錆を丁寧に落とし、グリースを足して蘇らせます。